私の感じた玉島の街の印象
皆さんは、「倉敷」といえば「白壁の古い街並み」、「美観地区」が想像できるのではないかと思います。
では、「玉島」といえば、どんな街を思い浮かべることができるでしょうか。
たぶん、「そんな街なんか聞いたこともない。」「それってどこの街?」などの答えが返ってくるように思います。
私も、岡山県出身の一人ですが、地名は知っていたものの、どのような街なのかまでは知りませんでした。
ご縁をいただき、玉島に住ませていただいて、初めてこの街の奥深さを知り、一人でも多くの人にこの街のすばらしさを知っていただきたいと考え、まず、玉島に来て感じていただきたいとの思いから、この事業をスタートしたところです。
これまで全国のいろいろな街で暮らしましたが、まずは、私の感じた玉島の街をご紹介します。
隠れた歴史と文化の街
鉄道や道路など、交通網が整備される以前の大規模輸送の手段は船でした。海からの北前船、千石船や川からの高瀬舟がその代表になります。
こういった船が行き交う湊の一つに、岡山県倉敷市の玉島湊があります。かつて玉島は、備中地域の経済の中心地として栄え、北の海で獲れた鰊や昆布の加工品など、全国各地からの物資を商うための蔵が立ち並ぶ問屋街を中心に、芝居小屋や映画館など多くの人でにぎわう街があったのです。
現在でも、白壁やなまこ壁の蔵が残されており、「隠れた歴史と文化の街」、それが、玉島なのです。
お茶文化の根付いた街
湊で様々な物資が取引される中で、商談の場として茶室が活用されたことから、かつては、湊周辺に400もの茶室が造られておりました。湊町でこれだけ多くの茶室がある街は、日本では大変珍しく、世界に誇れるお茶の街であると考えています。
茶室は管理が大変で、年々取り壊されているのが現状ですが、その中でも、まだ40くらいの茶室が大切に保存され、次世代に受け継ぐべく守られているところです。
そして、岡山県の4大茶会の一つである、「良寛茶会」が毎年春に開かれており、私が想像するに、玉島の人々のDNAには、江戸時代から脈々と続く「お茶文化が根付いた街」なのではないかと思っています。
おいしいが集まる街
玉島を中心に周辺の地域は、農業も漁業も盛んで、生産された農産物を日本酒や調味料に加工する事業者もおられます。
四季折々に、旬の新鮮な野菜が豊富に収穫され、中にはあまり市場に出回らないような珍しい野菜も生産されています。
また、寄島漁港に水揚げされた瀬戸内の新鮮な魚貝類も豊富にあり、さらには、世界無形文化遺産に登録された日本酒の蔵元や、味噌・醤油などの各種調味料の醸造所もあり、料理の素材をこの地域だけで揃えることができる、まさに「おいしいが集まる街」なのです。
SDGsの実践につながる街
現在、地球は大きな気候変動の波にさらされています。こういった中で、国際的に取り組みが進められているSDGs(持続可能な開発目標)の13番目の目標「気候変動に具体的な対策」の実践として、当店ではできるだけ近くのものを消費することで、農産物を運ぶ距離が短くなり、この結果、エネルギーと二酸化炭素の排出量の削減につながり「温室効果ガスが大幅に削減できる」ことに寄与する取り組みを進めます。
当店は、玉島を中心にした地域でとれた農産物を、玉島で消費する、「地産地消」の取り組みを実践するお店になります。
また、生活する地域でとれた作物等を食べることで健康につながる「身土不二」の実践として、お客様に提供してまいります。